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「人間関係・対人関係の悩み!まずは自分を知ること(エゴグラムテスト)」


 

「人間関係・対人関係の悩み!まずは自分を知ること(エゴグラムテスト)」

前回のコラムでは、「対人関係」「人間関係」について悩んでおられる方が非常に多いということを書きました、そして自分自身の想いや欲求を抑えて他者と接することは大きなストレス要因となるとも述べました。しかし自分の欲求をどの様な相手にも遠慮なしにぶつけるだけでは、それもまた「健全な人間関係」とは言えないと思います。

大切なことは自分の想いや欲求を「適切な形」で相手に伝える事なのです、「そんなこと言っても、それが巧くいかないから悩んでいるんだよ!」とおっしゃる方も多いでしょう。
ではなぜ巧く行かないのでしょうか?そこにはその方が個々に持っている対人場面での発言や行動のパターンが関係しています。

人は誰でも生活の中で自然と様々な出来事に対応し様々な方とのコミュニケーションを取っていますが、そこには自分でも意識していない一定の発言や行動のパターンがあり、そしてその発言や行動の元になっているのはその方に固有の認知や感情のパターン(性格)です、このパターンが偏っていたりバランスが取れていなかったりしていると健全な関係を巧く築けない・「対人関係」の中で多くのストレス感情が生まれる・などの不健全な状態が起こるのです。

人は「対人関係」の中で日常的に他人の性格(個性)をその人の行動や発言から客観的に判断しています、「あいつは頑固だ」とか「あの人は冷たい」や「あの人は優しい」などです。しかし自分の性格は客観的に判断することはできません、自分の性格について判断する材料は自分自身の自分に対する主観と人から言われる評価くらいです、わかっている様で本当のところはわかっていないのが「自分」なのでしょう。

「人間関係・対人関係」の中では自分とは異なるパターンを持った他者と関わるのですから、多少のすれ違いが起こったりどうしても理解し合えない相手が現れたりする事は仕方のない事でしょう。しかし生活の中で避ける事の出来ない「対人関係」の中で起こるストレスは少ないに越したことはありません、出来るだけ健全な関係を築いていく為にはまず自分自身の対人パターンを知り、自分が「対人関係」の中でどの様に感じどの様な言動をしているのかを客観的に理解することが、うまくいかないと悩んでいる「対人関係」を変えて行く第一歩なのです。

ここで「自分を知る」ための簡単な心理テストをご紹介しましょう。

エゴグラムテスト(Flashプラグインが必要です)
(当指導室HPの性格検査にリンクしています)

これは「交流分析理論」の中の「エゴグラム」(構造分析検査)と呼ばれるものです。
「交流分析」(Transactional Analysis)は1975年にE・バーンが創案した心理学の分野で、「エゴグラム」はその弟子のJ・デュセイが考案した心理テストです。
(エゴグラムの「エゴ」は自我・グラムは「図」という意味です)
まずは50の質問に答え結果のグラフの形と各項目の得点を控えて下さい。

「交流分析」では人は誰でも心の中に「3つの私」を持っているとしています、「3つの私」とは、親の私(Parent:(P))・大人の私(Adult:(A))・子供の私 (Child:(C))の3つであり、その中で「親の私」は批判的な親(Critical Parent:CP)・養護的な親(Nurturing Parent:NP)に、「子供の私」は、自由な子供(Free Child:FC)・順応する子供(Adapted Child:AC)に分かれていて、エゴグラムは大きくこの5つの自我状態の得点を計ることで、自分の言動のパターンを客観的に理解することを目的としています。

さてどの様な結果になったでしょうか。あなたの心の中で「一番強い私」は誰でしたか?
エゴグラムでは自分の最高得点を示した「私」が出来事や他者との交流の際に真っ先に反応すると考えられています、また最低得点を示した「私」がその様な場面で最も反応の鈍い自我状態であるとされています。

では其々の「私」の特徴について簡単に説明します。

(CP)父親的な心(頑固おやじ) この得点が高いと
長所: 責任感がある・倫理観が強く道徳的・理想や目標を高く持つ 等々…
短所: 頑固で融通がきかない・独断的、排他的・自他共に責任を追及する…

(NP)母親的な心(お節介やき) 高いと
 長所: 思いやりがある・愛情深く相手を受け入れる・他者につくす …
短所: 過干渉、お節介・過保護になりやすい・押し付けがましい …

(A) 大人の心 (コンピューター)高いと
 長所:理性的で合理的・現実的で情に流されない・落ち着いている…
 短所:人情味がない・冷たい・計算深い(打算的である)…

(FC)自由な子供の心 (やんちゃ坊主)高いと
 長所:明朗快活・想像力が豊か・ユーモアがある・好奇心が強い…
 短所:自己中心的・好き嫌いが激しい・わがまま・感情的で幼い…

(AC)順応する子供の心 (いい子ちゃん)高いと
 長所:協調性がある・慎重で柔軟である・人に合わせられる…
 短所:我慢しすぎる・依存的・自責的である・自主性が低い…

ご覧のようにどの「私」にも長所と短所があります。他者との交流の際に最も早く反応する「私」を「人間関係・対人関係」の中で上手に使っていきたいものですね。

次回は得点の低い「私」の特徴について、また5つの「私」の関係性(バランス)について考えてみたいと思います。

                            

           西尾心理療法指導室                   2014/01/05      西尾浩良